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動画 1 / 4 — ダイアトニックコード編
①フォームを確認
・ABA’C
この曲の場合は B と C はほとんど一緒なので、ABA’B’ と捉える人もいます。
②調性(トーナリティ)と、転調があるかどうか確認
・in C、転調なし
最初のコードがその曲のキーになるわけではなく、曲全体がどの調性にあるか耳で判断して決めましょう。
こういった曲のアドリブに関しては、一瞬トニックマイナー(VIm7)に転調していると捉えることでカラーを変化させる場合もよくあります。
③ダイアトニックコードに番号をふる
ローマ数字を記入していきます。
④ ii – V – I の矢印を書き入れる
矢印と、下にカギかっこのような印を書いていきます。
動画 2 / 4 — ノンダイアトニックコード
⑤ ダイアトニック以外のコードをチェック
元々のキーにない ♯、♭、♮ が付いているコードをマークします。
⑥ セカンダリードミナント
※ダイアトニックコードに解決するドミナントファンクションを持ったコード
解決している場合は矢印を引き、リレイテッドiiがある場合はそちらも書き入れます。
マイナーのコードに解決する場合リレイテッド II が ○m7♭5 になっている場合が多いです。
⑦ Sub V7 (裏コード)
この曲には使われていません。
⑧ モーダルインターチェンジ(借用和音)
この曲には使われていません。
⑨ ディミニッシュ
ディミニッシュコードは主にドミナント、パッシング、オーグジリアリーの役割で使われます。
この曲では #IIo7 で使用され、ドミナントファンクションを持っています。
半音下から次のコードに解決するディミニッシュは、ドミナントファンクションを持ちます。
⑩ その他
この曲には使われていません。
動画 3 / 4 — スケール、テンション
⑪ アヴェイラブルノートスケール
- ダイアトニックのスケールをベースに、コードトーンに♯、♭、♮ がついている場合はその音だけ変化させます。
二つ選択肢がある場合は自然に聞こえる方を選択します。 - 前後のコードの並びで、自然に聞こえない場合は別のスケールを選択します。
(マイナーに解決する V7 ならミクソリディアン♭9♭13にする、モーダルインターチェンジの場合にエオリアンに揃える等)
個人的にセカンダリードミナントはミクソリディアン♭9♭13が自然に聞こえることが多いです!
⑫ テンション
スケールの音で、ルートから見て 9、11、13 度のコードがテンションとして使用できるかを確認します。
※コードトーンの半音上にある音はコードトーンと ♭9 のインターバルを作ってしまうので、テンションとしては原則使いません。
(ドミナント 7th コードの ♭9、♭13 は例外)
動画 4 / 4 — 曲の特徴
⑬曲の特徴
ハーモニックリズム
・A セクションはトニックから始まり、4小節目、8小節目(weak)でトニックに解決しています。
・Bセクションはサブドミナントから始まり、3小節目、7小節目でトニックに解決します。
シンプルだけど退屈しないコード進行になっています。
メロディー
・Aセクションのメロディー はコードの3度から始まっており、ガイドトーンのボイスリーディングをうまく使ったメロディー になっています。
・セカンダリードミナントの3度の音が上手くはまっていて、程よくバリエーションがついています。
・Aセクションはスケール的に動いていて、B,Cセクションは音の跳躍が大きく動いています。
セクションごとにメリハリがついています。
歌詞
・Mars と Stars、more と adore、true と you が脚韻となっています。
またlong for, worshipも中間韻といえるでしょう。
・B, C セクションは In other words という同じ形で始まるので覚えやすくなっています。
・Aセクションの Let me 〜 から始まる形は前半が 2回、後半の A’ では1回となっており、飽きさせない作りになっています。
同じ要素が4回続くと飽きやすいので三回にしていますが、逆に B セクションでは覚えやすさをとって4回とも同じ形にしているのかと思います。
演奏する上での注意
・アドリブする際、Bセクションと Cセクションはほとんど違いがないため間違えてしまう場合があります。
特にジャムセッションなどで Bセクションの6小節目で B7 の響きを出しすぎてしまうと混乱しやすいです。
その場合は16小節単位で考えてしまってもよいと思います。
自分でも分析してみて、他の特徴を思いついたら是非コメントしてください!